2017年1月19日

日本人芸術家草間彌生さんについての講演会

記事のすべてのバージョン: [français] [日本語]

カンヌ日仏協会主催で、草間彌生(1929年生まれの日本人)-「執着心-芸術の材料」と題した、講演会を開催します。アルテフィロソフィア所属の美術史研究員ギルバルト クルエ氏によるお話しです。

スライドショーを始めるには、サムネイルをクリック

YoxView thumbnail YoxView thumbnail YoxView thumbnail

世界的に活躍する前衛芸術家の草間彌生さんは、1929年長野近郊で生まれ、厳しい幼少期を過ごした後、1941年に絵を描き始めます。

彼女が脚光を浴びたのは、60年代のニューヨークで、アンディウォーホールとポップアートの大流行の真っただ中、そして彼女が日本へ帰国した後も数年間は続きました。精神的にも困難な数年を過ごしたのち、90年代終わりには彫刻アートの世界へと戻ります。

大型のインスタレーションである、「水玉模様」が、彼女の有名な作品に使われるモチーフで、繰り返し使われているグラフィックです。インスタレーション作品には、細胞や人間の体の中と思われる中を歩いているような作品もあります。水玉模様の反復は、恐らく執着神経症を引き起こしますが、彼女は驚くような作品を生み出し、またそれにより、彼女の恐怖心やバランス障害を癒していました。

創作活動をする事は、しばしばバランス感覚を養う方法でもあります。問題や、執着心,
不安や緊張感などを外に表す事が出来るのは、芸術家に与えられた機会でもあるでしょう。

詳細

2017年1月19日 – 19時30分

会場:Maison des Associations 9 rue Louis Braille 06400 Cannes

美術史の講師 ギルバルトクルエ氏 美術史家

入場料10€ – 20歳以下は無料